護あさな プロフィール Profile

護あさな

護あさな

【生年月日】5月4日
【出身地】東京都
【特技】クラシックバレエ
【趣味】料理・音楽鑑賞

 

このブログは、護あさなが色々なアーティストやクリエイターの方とお会いし、コラ ボレーションしていく記録です。

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≪第三回≫

第三回は、お仕事への姿勢について。まじめな話。

 

護:この事務所に来て、1年ぐらいなんですけど、仕事をやり始めてからは2年ぐらい経っていて。最初の頃はすごい純粋な気持ちがあって、「やってやるぞ!」っていう気持ちがあるじゃないですか。「私はいつかドラマとか自分がやりたい役をいろいろやっていくんだ!」みたいな気持ちがあるんですけど、1年くらいで、途中でひがみとか嫌な気持ちがどんどん生まれてくるんです。それですごく苦しいんです。ひがんでるのが悔しくて。これ(写真集)、デビューの時から撮っているんですけど、これ制服着ているんですけど、ほんとに高校生の時で。この時は、気持ち的には目力はすごいんですけど、あまりギラギラしてなかったんです。


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のぶみ:ほうほう。

 

護:純粋な気持ちで、「頑張んなきゃ!(キリッ)」みたいな気持ちだったんです(笑)。髪の毛が伸びていく過程で分かるんですけど...これは最近なので...

 

のぶみ:そうか、これは一気に撮っているわけじゃなくて、けっこう通して撮っているのか。自分にとってはアルバムみたいになってるんだね。

 

護:そうなんです。これくらいの時かな。すごい、人のことが嫌いで嫌いで。最初の月刊(「月刊 護あさな」)の時のインタビューに「女の子大好き」って書いていたのに、気づいたら女の子が大嫌いになっていて。高校に入ったばかりの頃は、人を好きになったり、友達がいろんなところで出来たりとかしていくときに、人の嫌な部分を見ないようにしていたんですね。悪いところばかりの人はいないじゃないですか。だからいいところを見ていたほうが、自分のプラスになるって考え方だったんです。だけど途中から、こんなに悪いところばかりが目につくってことは、私はもうこの人とは関わりたくない、シャットアウト!みたいな感じで、ガランってシャッターを閉じていて。でも2年経って、それってすごく損しているなあっていうのが分かって、やっと、「あっ、一個だけ進んだ」と(笑)。すごい進みが遅いんですよ。

 

のぶみ:はあーー。

 

護:母も自由な人だから、諭してくれるわけじゃないんです。好きなことをして、失敗したら自分のせいっていう。まあそれが一番いいんですけれど。ほんと、私失敗ばかりしているので。


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のぶみ:なるほど。僕も毎回そう。一番始めデビューした時に、さくらももこさんのところに毎月行っていて、いろいろ教えてもらって。もの凄い人ですよ。日本で稀な人ですよ。明石家さんまさんとか、ビートたけしさんとか、そのへんの感じですよね。

例えばワンピースの尾田栄一郎さんなんかもそうなんですけど、20代で始めてそのまま売れちゃう人が僕は天才だと思っているんですよ。その人は当然、「こうすればいいじゃん、何でやらないの?」って思っているんですよ。それをやるとそのまま売れていくんです。それは日本では凄くまれな人なんです。さくらももこさんって、25歳で年収は27億だったそうです。「ちびまる子ちゃん」で。バブル期だったっていうのももちろんあるけど、でもそれでもぜんぜんブレない、そのままピントがあったままっていう人がいるんですよね。周りに有名な絵本作家さんとか、芸能人の方とかいるんですけど、EXILEUSAさんとも今度やるんですけど、自分は何か違うんですよね。この本(「暴走族、絵本作家になる」)出して、ドラマ2本来て、映画2本来たんですよ。絵本作家って普段凄い地味なのに(笑)。売れてもそんなに世間的には子どものメディアの中では話題になるけど、高校生や子どものいない人は知っているわけじゃないっていう感じなんですよね。たまにそういう話が来ると、わってなるんですよね。結構これで参りましたね。映画とかドラマになったときに、絵本でもアンパンマンのやなせたかしさんみたいになるといいなって、頑張ってやっていこうと思っているんですが、そう思っていたりすると、空回りするんですよね。魂が淀んでいるからですかね(笑)。

 

護:ははは(笑)

 

のぶみ:その時に思ったのが、夢とか目標とかって僕にもあるんですよ。すごく強い思いがあるから、紙に書いて部屋に張っておいたんです。トイレにも張って。でも最近それをはがしたんです。そうじゃなくて、毎日一生懸命に生きようと思って。ほんとうに一生懸命やっていれば、先の不安ってないんですよね。毎日毎日一生懸命やっていくことで、夢はかなうものなのかもしれないって。でも、夢ばかり見て、例えば映画化されたらいいなとか、アンパンマンみたいな凄いやつ出したいなとか、そういうことばっかりずっと思っていると、地に足がついてないんですよね。

 

護:うーん。

 

のぶみ:それは、何回も繰り返し思うことなんですよね。他の人達がうらやましくってしょうがなくて。売れてる人とかいいなーって、思ったりして。でも、その人にはなれないし。じゃあどうしようかなあと思って、その人たちにきいてみたんですよ。そしたらやっぱり毎日一生懸命やっているんですよね。ノート付けるようになったのも、アスリートの方に会うことがあって、西武ライオンズの菊地雄星選手というまだ二十歳くらいの子なんですけど、年棒一億円くらいもらっている人で、今怪我しちゃって、一年間休まなくちゃいけない。「でも僕は今、一番楽しいんですよ。今一番成長できるから」って。人にいろんな話を聞いたり、ノートを毎日つけて、体がちょっとでも良くなるんだったら試してみるようにしているって言っていて。なるほどーって思って。だから毎日何かやるってことは、成長なんだろうなあと。声優の、「サザエさん」のカツオ君の声やっている冨永みーなさんと凄く仲いいんですけど、冨永さんは夜寝るときに、痙攣したチワワみたいな寝方になるって言っていて(笑)。

白目剥いてガクガクガクって感じになるんですって。なんでなんですか?って訊いたら、「一日凄く頑張って生きているからだよ」て話をしたの。

 

護:疲れちゃって!?

 

のぶみ:疲れて、ガクガクガクってなっちゃうんだって(笑)。そんなに頑張ってるんですよ。頑張っているというのは周りがみんな知っているんです。冨永さんは当初、サザエさんでは伊佐坂ウキエさんって役をやっていたんですけど、2代目磯野カツオ役の高橋さんが体調を崩した時にみーなさんのところに来たのは、周りの人が知っているし、頑張っていると誰かが見てるんだなあと。やっぱり、やれることしか出来ないですよね。20代からピントあってる人にはなれないですよね。

 

護:ですよね。

 

のぶみ:でも、ちょっとしたきっかけなんですよね。ちょっとしたきっかけで違うんだよな。毎日ちょっとずつやっている人っていうのは、それを一年間続けると、もの凄い大差になるんですよね。ノートに「あいつのこと羨ましかった」って書いたら、何で羨ましかったんだろうっていうのを冷静に書いてみると、勉強になるんですよね。

 

護:うーん。

 

のぶみ:単に売れてるからなのかなとか、作品が羨ましいのかなとか。自分のほうが上手く作品書けるのに、あいつのほうが売れてると思っているのかなとか。「分かる」ということが大事で。一生懸命やっていると、上手くいきますね。あと、楽しい楽しいとかいっていると、わりと上手くいってきますね。世の中って、苦しんで苦しんで成功するみたいなイメージあるじゃないですか。

 

護:はい。

 

のぶみ:でも、実はぜんぜんそうじゃないんですよ。日本のトップの作家さんにきいたらみんなそうだった。幸せ、幸せっていっている人が幸せになるんですよ。苦しんで苦しんで幸せになる人はいないんです。苦しんでる人は苦しんでるだけなんですよね。「山あり谷あり」って良く言うんですけど、人生って山あり谷ありじゃないんです。谷にいる人は谷にいるんですよね。山にいる人は山にいる。谷から山に行く時が大変で、一生懸命頑張らないといけないんだよってことなんですけれどね。僕は、もうジャンボジェットに乗っているから、ずっと幸せだよって思っているんです(笑)。

 

護:空の上で(笑)。

 

のぶみ:そう、ちょっと落ち込んでも、ぜんぜん幸せだと思っていて。それはね、自分がもともとネガティブだって分かっているから、そう思うようにしているんですけどね。

 

護:私、ネガティブですけど、ネガティブ最高です(笑)。ネガティブって、自分の嫌なところとか、小さいところを発見できるから。

 

のぶみ:そうなんですよ。大丈夫なんですよ。ネガティブが最高だってことは許してるってことじゃないですか。自分の悪いところを許しているっていうのは、大事なことですよね。許せないと魅力がなくなっちゃうんですよね。人って悪いところに魅力があるから。

 

護:そうですよね。

 

のぶみ:「ネガティブなんです!」って、かわいく言えるのは良いのですけど、深刻にいうと周りに心配かけるから、明るくネガティブなんです、っていっていると面白いですよね(笑)僕は最下層から経験していますので、うつ病も自殺未遂経験もあるので、誰にでも対応できます(笑)。



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絵本作家のぶみさんのプロフィール

S 5344日生まれ
『ぼくとなべお』(講談社)でデビュー

代表作に、『しんかんくん』シリーズ(あかね書房)、『おひめさまようちえん』シリーズ(絵本の杜)、『ぼく、仮面ライダーになる!』シリーズ(講談社)など。

アニメ『ぼくのともだち』(NHKおかあさんといっしょ)を手がける。
現在、NHKみいつけた!で『おててえほん』(アニメを担当)放送中。

自伝『暴走族、絵本作家になる』(ワニプラス)が発売中。


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